占積率、表皮効果の向上
占積率が上がり、面状でコイル捲き線されることで自己共振が少なくなります。丸線で巻き線したコイルに比べ真四角コイル及び平角線コイル(4面が並行な長方形)は占積率が27%アップする。
周波数が上がると電流は電線の表面を流れることを表皮効果と言い、丸線と同じサイズの真四角電線は表皮効果の面からも優位である。
※例えば1.0mmφの丸線の円周は3.14mmに対し真四角線1.0×1.0mmの4周は4mmと1.27倍の優位性を持つ。平角線1.0mm×2.0mmの4周は6mmに対し、真四角線1.0mm×1.0mmを2本使用した場合4周の合計は8mm。
熱伝導率の優位性
熱通常丸線を捲き線した場合、隣り合わせの線同士の接触は点接触となり、更に線間の空間が熱の保温をしてしまうのに対し、真四角線は空間のない面接触であるため、熱伝導に優れ放熱効果に優位である。
丸線との比較
同じサイズの丸線と真四角線を比較した場合(例/丸線1.0mmΦと真四角線1.0mm×1.0mm)
丸線1.0Φの断面積は0.785m㎡に対し真四角線の断面積は1.0m㎡で、同電圧、同電流を流して比較した場合、真四角線を使用したコイルは抵抗値で15%以上の低下が期待できる。
抵抗値が低下することは、更に強い電流、電圧をコイルに流せることで、より強いパワーを得られる優位性がある。また、抵抗値が低下することで、熱損による電気エネルギーの損失を抑えられる為、省エネルギーに優位であり、自己発熱も抑えられることで地球温暖化対策としても有効である。
丸線と同じ断面積を持つ真四角線を使用した場合
丸線使用のコイルと同じ抵抗値を真四角線を使用したコイルに設定した場合、線径を細くできることで(丸線を0.45mmΦとした場合、真四角線は0.40mm×0.40mm)、コイル全体の省スペース化が可能となり、更に関連部品のサイズダウンも可能となることから全体の省スペース化、トータルコストダウンが可能となる。
※印加電圧12V 1.0A 30分連続
同じT数でコイル温度33℃低下。 捲数を約100T多くしても(抵抗値は近似値)27℃低下
同じT数でコイル温度33℃低下。 捲数を約100T多くしても(抵抗値は近似値)27℃低下